捻挫の治し方は？足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ

捻挫になる主な原因とは？

捻挫は、スポーツをしている方であれば一度は経験していると思います。
関節が大きな外力によって可動域以上の動きと捻じれを強いられ、靭帯や腱、関節包や軟骨などが傷ついてしまうケガです。
受傷部位は足首が多いですが、関節があればどこでも起こり、突き指も捻挫に該当します。
身体が硬い方、関節の動きが悪い方は、関節の可動域が狭い傾向にありバランスを崩しやすく、スポーツをしていない方の受傷も意外と多いです。
そんな捻挫を防ぐためには運動の習慣化が大切です。
毎日ストレッチをするだけでも身体の可動域は大きく変わります。
ストレッチは捻挫だけでなく、慢性的な痛みの予防にもなりますので、ぜひ実践してください！

捻挫と靭帯損傷は同じ？
違いはある？

捻挫と聞くと靭帯損傷を思い浮かべる方も多いかと思います。
関節が大きな外力によって可動域以上の動きを強いられて生じるケガを指します。
靭帯損傷とは、靭帯が急激な捻れによって傷ついてしまうものですが、靭帯損傷はもちろん、関節包損傷や軟骨損傷、腱損傷はいずれも捻挫に伴う損傷の一部となります。
また、靭帯の損傷レベルですが、Ⅰ度損傷は靭帯が伸びてしまった状態。
Ⅱ度損傷は靭帯の一部が切れてしまった状態。
Ⅲ度損傷は靭帯が完全に断裂してしまった状態と、3段階あります。
足首だけでなく膝や肩、顎といった部位の多くの関節には靭帯がついており、寝違えや突き指などを含めると捻挫の種類は非常に多岐にわたります。

捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方

捻挫とは関節を捻るなどして生理的な可動範囲を超えたために、靭帯や腱、軟骨が傷ついてしまった状態を指します。
あきらかに熱感を持っていたり、出血によって腫れがひどい場合は、適切な対処で炎症を抑えなければ改善が遅くなってしまいます。
応急処置の基本は、「RICE処置」と、まずは冷却に努めてください。
当院では捻挫への対応として、炎症の抑制や痛みの除去に即効性が期待できる、「ハイボルト療法」を行っています。
早期に炎症を抑えることができれば、より効率的に施術が進められます。
また、患部周辺に溜まった内出血を流したり、トレーニングによって失われた機能回復に取り組んで改善につなげていきます。

捻挫の部位ごとの応急処置
（足首、手首など）

捻挫がもっとも多く発生している部位は足首や手首です。
もしも捻挫を起こしてしまった場合、応急処置の有無がその後の経過を大きく左右します。
外傷に対する代表的な応急処置に、「RICE処置」があります。
RICEとは、安静（Rest）・冷却（Icing）・圧迫（Compression）・挙上（Elevation）の頭文字から名づけられました。
この処置の目的は、患部の出血や腫脹、痛みをできるだけ防ぎ、医療機関や当院などを受けるまでの間、ケガの程度を最小限にとどめることにあります。
なお、RICE処置はあくまでも応急処置であって施術とはなりませんので、応急処置後はすみやかに医療機関を受けるようにしてください。

捻挫に関するQ&A

Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか？
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。

Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか？
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。

Q. 捻挫したら医療機関に行くべきですか？
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院・接骨院を受けることをおすすめします。

Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか？
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。

Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか？
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。

Q. 捻挫しやすい方の特徴はありますか？
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方（柔軟性がない方）は、捻挫しやすいと言われています。